The fool on the hill

南イギリスでの日常生活・子育てのお話

引っ越してしまったナニーの友人の悲しいお話




今日は近所で去年の夏に出会ったブラジル人の女の人と、彼女の仕事に関連するお話をしたいと思います。

彼女は60歳のナニーさん仮名ローラ。彼女はハイストリートにある大きな家に住む3人の子供の世話を週5でしていました。

正確には一番上は8歳なのでたまに小学校にお迎えに行くくらいで、真ん中の4歳の女の子Emilyと1歳8ヶ月くらいの男の子Tomの面倒を毎日のように見ていました。←仮名です。ローラはうちの娘のこともすごく可愛がってくれて本当に子供のことが好きで、愛情を持って接して居るので一緒にいるととても安心感を与えてくれる人です。

 

どうやって知り合ったか、というと、私が道で話しかけました(笑)

3人の子たちとゆっくり歩いているところで、ハローと。うちの娘も一緒だったのですぐにお友達になりました。その頃私は引っ越して間もなかったので友達は一人もいませんでした。

するとすぐにローラから夜一緒にお茶しないか?と誘われました。パブにいき話を聞くとどうやら彼女もこの街に友達はいないようで1年が過ぎるとこだと言っていました。だから私たちはもう友達だよ!と言ってくれました。

イギリス人の夫とは離婚調停中、別居中、娘はロンドン近くの大学生。

ナニーのお仕事は朝8時には家にいきTomと13時まで遊ぶ。13時から15時まで休憩で家に帰る。その後Emilyのナーサリーのお迎えor一番上の子の小学校にお迎えに行く。その後休憩。その後18時頃から20時頃の寝かしつけまで居る。と言った具合でした。

拘束時間長すぎませんか?ローラはこんな生活なので友達を作る余裕も休みの日に外出する体力もないと言っていました。

家族はWealthyで、ローラの2bed roomあるアパートの家賃1800ポンドもお支払いフルタイムのお給料も払えるくらいのお金持ち。お父さんは海外出張によく行くのでいないことが多く、お母さんはどうやら仕事はしていないようでした。ちなみにお父さんはイギリス人、お母さんは外国系(非公開)イギリス人です。

 

私の娘のバレエレッスンに、Emilyも来ていたのでお母さんとは何度か会った事があり他のママ交えて話した感じも普通の人、よく一方的にしゃべるなあという印象でした。

夏以降毎週のように公園や家でプレイデートをしていました。その頃から私は、とある点について「なぜだろう?」と不可解な疑問を抱いていましたが、そう言った点についてローラはファミリーのことを悪く話したり噂話のように話さない人だったので何がおかしいかについては最後の最後まで話しませんでした。

秋頃、何度か約束していたプレイデートをすっぽかされるorドタキャンされる事が起きましたが、子供の面倒を見るということは病気になったり疲れたり、よくあることなので気に掛けていませんでした。

しかしそんな時、Medical centreの前で今にも泣きそうなローラとばったり会いました。大丈夫?ととても心配になり聞いたのですが、「ちょっとやな事が起きていまは話せない。今度うちにおいで」と言われました。その後約束も2回くらい流れました。その間にそのファミリーのお母さんとはバレエで会っていたので「ローラが心配だ。」と話したりして、お母さんは「yeah 話聞いてあげたら喜ぶと思うよ」と言っていました。

12月半ば、とある午前中うちの前にローラとTomがいました。前からたまに突然ふらっと寄ってくれたりしていたのでそういうのがすごく嬉しかったです。外に出るとローラが泣いた後の顔で「私仕事辞めることになったの」と言いとても悲しい様子でした。

 

後日、ローラがうちでランチしよう、来てね。と誘ってくれたので11時頃行きました。

家に入るなり全くご飯を作ってなさそうな雰囲気が出ていました。それよりも本題について話す事が優先だったので、私は、気にしないで!と言いました。

夫との離婚の件やビザの件それに加え、どうやら原因はファミリーのお母さんにあるようでした。

「お母さん、全然Tomの面倒を見ないの。」

お母さんは仕事をしていないのに、朝起きてからご飯、遊ぶ、お昼寝、寝かしつけ、全くやっていない事が判明。ローラはこの一年間、Tomの寝かしつけをするたびに悲しくてハグするたびに涙が出て、「この先私がいなくなったらこの子はどうなってしまうんだろう」と悲しくて耐えられなくなったそうです。そんなことを知らないTomはローラのことをポルトガル語で「ママ」と呼びとてもハッピーな子。

 

その後日、プレイデートでそのファミリーの家でランチをしました。ローラは大きなキッチンのお皿をかたずけたりTomのランチを作ったり普通のお母さんのようにテキパキ。その間私は子供たちと遊んでいました。

ご飯をうちの娘にも作ってくれてみんなで食べているときに、怖そうな見た目のおばさんが家に入って来ました。

私は心の中で「もしかしてファミリーのお父さんのお母さん(グランマ)??気まずい。」と無言になりました。

 

 

長くなるので、続きます。

 

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