The fool on the hill

南イギリスでの日常生活・子育てのお話

引っ越してしまったナニーの友人の悲しい話 2

続きです。前回↓

引っ越してしまったナニーの友人の悲しいお話 - The fool on the hill


そのちょっと怖いおばさん。笑わない感じや早口な感じ、ハローとか言わない感じが、

「このお金持ちのお父さんのお母さん」だから厳しくてunfriendlyな人なのかな、と勝手に思い込みました。

ローラとは仕事の話をコソコソ小声で話していたので、部外者には聞かれたくないんだ、とまた勝手に想像しました。

 

ところが帰り道ローラは「あの人、ナニーよ。ナニーもう一人いるの。」と言いました。衝撃の事実。ローラの休憩中はナニーNo2が面倒見ていると。

またまた、後日ファミリーの家で遊んでいるときに、ナニーNo2が現れました。

私は少し緊張気味でしたが、すぐにこの人もいい人だと気がついたのですが、No2は突然なんの前触れもなく「子供を育てるということは」と自分の経験を語り出しました。この人も子供を4人育てたお母さんです。とてもいいことを話してくれました。

この二人のナニーはここのお母さんのことが信じられない、どうすればいいかわからない、私も辞めたいと言っていました。

 

私「じゃあお母さん、何しているの?」

二人「I don't know. She goes out, goes to a spa, just stays upstairs.」

連絡事項はメッセージのやりとりで、気分によってその日に突然子供達のお迎えを任されたりするようでした。

そんな家族に関わってしまった二人をお気の毒に思いました。こんな可愛らしい3人の子たちを知っているのでとても悲しくなりました。

 

そしてクリスマス前にローラは仕事をやめ、娘とブラジルの友達とホリデーを楽しんだようでした。その間も、遊ぼうね!と言ってくれていたのに一切連絡はこなくなりました。

 

そして今日、近所の公園にナニーNo2とTom&Emilyと遭遇しました。私は久々に会えたことがとても嬉しくて、No2も嬉しそうに、「ローラと連絡とってる?!今ブラジルにホリデーで帰っているみたいよ。今月末にイギリスに戻ってロンドンでナニーするみたい」と言っていました。私は全く連絡を取っていなかったので少し寂しくなりましたが、きっとその後、予定も精神もバタバタしていたんだろうなと思いました。

 

そこからナニーNo2の愚痴というか個人的な意見が炸裂しました。

とにかく、今も面倒を見ずTomのナーサリーを増やしたりしているそうです。

ちなみに子供2人はこのエリアで一番高額なナーサリーに行っています。

 

No2さんが許せないのが、教育にいいeducationalなtoyが全くないこと。本が4冊(少ないって意味だと思う)しかなくレベルに見合っていない本、Emily(現在4歳半)がアルファベットを書けない&読めないことに怒っていました。

確かに、私も思いました。この立派な家、床暖があり、庭師がいるような大きなグリーンハウス。全てが完璧に見える家の中はなんだかとっても異様にガランとしていて、Toysおもちゃもsoft toyや人形か、数の揃わないブロックが散乱としている感じ。本はなく、愛情や温かみは全く感じない家だと思ったのを思い出しました。

Emilyはうちの娘と同じく9月生まれのため、イギリスのレセプション(小学校)が始まるのは5歳になる時。そのころの子供は自分の名前はアルファベットで書けたりちょっとした単語は読めることが多い。

No2も、自分の子供には「砂にペンの反対側、尖っている方でアルファベットを書いて消してを繰り返したよ。紙が勿体無いから」と真剣に怒っていました。「They have everything but it's empty. Unfairだよ。」と。

あまりにもdissapointing だったのでお母さんに、Toyをもっと新調した方がいいことを伝えるも無関心。なのでパズルを買って持って行ったそうです。Tomと遊んだようですが男の子なのですぐピースを投げてしまったりでダメだったようですが、次回家に行くとそのパズルはなくなっていたようです。

 

私は今年に入ってからバレエの曜日が変わっているので、そのお母さんとは会っていません。でも近くのプールでお父さんとTomに会いました。お互いお水の中だったので話はしませんでしたが、あちらも私には気づいていたような気がしました。

 

この話をまとめる必要はないですが、まとめると、人は一回会っただけじゃ相手のことは何もわからない。です。

 

長いストーリーにお付き合いくださった方、ありがとうございます。

 

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引っ越してしまったナニーの友人の悲しいお話




今日は近所で去年の夏に出会ったブラジル人の女の人と、彼女の仕事に関連するお話をしたいと思います。

彼女は60歳のナニーさん仮名ローラ。彼女はハイストリートにある大きな家に住む3人の子供の世話を週5でしていました。

正確には一番上は8歳なのでたまに小学校にお迎えに行くくらいで、真ん中の4歳の女の子Emilyと1歳8ヶ月くらいの男の子Tomの面倒を毎日のように見ていました。←仮名です。ローラはうちの娘のこともすごく可愛がってくれて本当に子供のことが好きで、愛情を持って接して居るので一緒にいるととても安心感を与えてくれる人です。

 

どうやって知り合ったか、というと、私が道で話しかけました(笑)

3人の子たちとゆっくり歩いているところで、ハローと。うちの娘も一緒だったのですぐにお友達になりました。その頃私は引っ越して間もなかったので友達は一人もいませんでした。

するとすぐにローラから夜一緒にお茶しないか?と誘われました。パブにいき話を聞くとどうやら彼女もこの街に友達はいないようで1年が過ぎるとこだと言っていました。だから私たちはもう友達だよ!と言ってくれました。

イギリス人の夫とは離婚調停中、別居中、娘はロンドン近くの大学生。

ナニーのお仕事は朝8時には家にいきTomと13時まで遊ぶ。13時から15時まで休憩で家に帰る。その後Emilyのナーサリーのお迎えor一番上の子の小学校にお迎えに行く。その後休憩。その後18時頃から20時頃の寝かしつけまで居る。と言った具合でした。

拘束時間長すぎませんか?ローラはこんな生活なので友達を作る余裕も休みの日に外出する体力もないと言っていました。

家族はWealthyで、ローラの2bed roomあるアパートの家賃1800ポンドもお支払いフルタイムのお給料も払えるくらいのお金持ち。お父さんは海外出張によく行くのでいないことが多く、お母さんはどうやら仕事はしていないようでした。ちなみにお父さんはイギリス人、お母さんは外国系(非公開)イギリス人です。

 

私の娘のバレエレッスンに、Emilyも来ていたのでお母さんとは何度か会った事があり他のママ交えて話した感じも普通の人、よく一方的にしゃべるなあという印象でした。

夏以降毎週のように公園や家でプレイデートをしていました。その頃から私は、とある点について「なぜだろう?」と不可解な疑問を抱いていましたが、そう言った点についてローラはファミリーのことを悪く話したり噂話のように話さない人だったので何がおかしいかについては最後の最後まで話しませんでした。

秋頃、何度か約束していたプレイデートをすっぽかされるorドタキャンされる事が起きましたが、子供の面倒を見るということは病気になったり疲れたり、よくあることなので気に掛けていませんでした。

しかしそんな時、Medical centreの前で今にも泣きそうなローラとばったり会いました。大丈夫?ととても心配になり聞いたのですが、「ちょっとやな事が起きていまは話せない。今度うちにおいで」と言われました。その後約束も2回くらい流れました。その間にそのファミリーのお母さんとはバレエで会っていたので「ローラが心配だ。」と話したりして、お母さんは「yeah 話聞いてあげたら喜ぶと思うよ」と言っていました。

12月半ば、とある午前中うちの前にローラとTomがいました。前からたまに突然ふらっと寄ってくれたりしていたのでそういうのがすごく嬉しかったです。外に出るとローラが泣いた後の顔で「私仕事辞めることになったの」と言いとても悲しい様子でした。

 

後日、ローラがうちでランチしよう、来てね。と誘ってくれたので11時頃行きました。

家に入るなり全くご飯を作ってなさそうな雰囲気が出ていました。それよりも本題について話す事が優先だったので、私は、気にしないで!と言いました。

夫との離婚の件やビザの件それに加え、どうやら原因はファミリーのお母さんにあるようでした。

「お母さん、全然Tomの面倒を見ないの。」

お母さんは仕事をしていないのに、朝起きてからご飯、遊ぶ、お昼寝、寝かしつけ、全くやっていない事が判明。ローラはこの一年間、Tomの寝かしつけをするたびに悲しくてハグするたびに涙が出て、「この先私がいなくなったらこの子はどうなってしまうんだろう」と悲しくて耐えられなくなったそうです。そんなことを知らないTomはローラのことをポルトガル語で「ママ」と呼びとてもハッピーな子。

 

その後日、プレイデートでそのファミリーの家でランチをしました。ローラは大きなキッチンのお皿をかたずけたりTomのランチを作ったり普通のお母さんのようにテキパキ。その間私は子供たちと遊んでいました。

ご飯をうちの娘にも作ってくれてみんなで食べているときに、怖そうな見た目のおばさんが家に入って来ました。

私は心の中で「もしかしてファミリーのお父さんのお母さん(グランマ)??気まずい。」と無言になりました。

 

 

長くなるので、続きます。

 

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